CATEGORY:合氣道教室 つぶやき
2020年06月28日
お子さんの靴、気にしてますか?
たまたまあった出来事で、知らない方が一定数いるのだと思いましたので、書かせていただきます。
お子さんの靴、何を履かせていますか?
まず、前置きとして、心身統一合氣道では、爪先で立つことで爪先で地面を感じる訓練をします。(爪先まで氣が通った状態といいます)
それは、何故か。
下駄、草履と言った日本古来の履物は指で鼻緒をつかんでいますので、かかとに体重がかかっていたら脱げてしまいます。
しかし、現代は靴が主流です。
靴はいくらかかとに体重がかかっていようと脱げません。
つまり、道具の進化によって日常的に鍛えられていた爪先の感覚が鈍ってしまったのです。
歩いて前に進む時、ジャンプをする時、どこで地面を蹴りますか?実際にやってみてください。
かかとでやっていると言う人はいないでしょう。
身体は爪先から動き出すことを知っているのです。しかしながら、残念なことに現代の多くの人はかかとに体重がのり、身体に必要以上の負荷がかかる状態、そして咄嗟の時、瞬時に動くことのできない隙のある状態にあるのです。
この事に加えて、改めて気をつけるべきだと感じた出来事を以下に書きます。
ここ10年の間に子どもの靴が劇的に進化しています。そして、「走るのが速くなる靴」と言ったような事を売りにしている靴があるのはご存知かと思います。
実は先日、うちの子ども、靴のすり減り方がやけに違うんです。というご相談を受けました。
確認してみると、その子の靴は、まさに足が速くなることを売りにしている靴でした。
何故速くのなるのか。
これは、左右で造りを変えて、意識しなくても最もグラウンドのトラックでコーナリングをスムーズにできる構造にしているからなんです。
つまり、日常でつかってしまうと、常に右と左で異なったバランスで生活していることになります。
もちろん、多くのメーカーは左右同じバランスの靴も販売していますので、この点は購入の際、保護者の方は要チェックです。
左右で構造が違う靴は、靴の裏の設置面(ソール)を見ればソールパターン(靴の裏のブロックのようなもの)が違うので一目瞭然です。
特に小学生は身体の基礎ができる時です。
私個人考え方ですが、道具による能力向上はオススメできません。
バランスの良い身体の使い方は動いて汗をかいて学ぶべきです。そうすれば、必要な筋力も体力も自然と養われます。
このご相談をしてくださった保護者のかたには、左右のバランスの同じ靴に変えることをオススメさせていただきました。
この靴がかかとのすり減り方が違う要因になったいるかは定かではありませんが、事実として、その子は、動作の時、右と左で既に足のつき方にズレが生じ始めていました。
ただ、現段階では充分修正が効く年齢ですので、稽古を通して、お手伝いができればと思っています。
先程書きましたが、道具の進化によって人間の能力が低下することは往々にしてあることなのです。
ソーシャルネーットワークが盛んな時代、礼儀や言葉使い、距離感と言った目に見えないものもその一つかもしれません。
その道具が何故有効なのか、開発された理由、その正しい用途(開発者が意図した使い方)は調べることで知ることができます。
開発は素晴らしいことです。
その素晴らしいものを、どう使うか、これは私たち1人1人が注意深く確認する必要があると改めて感じた出来事でした。

お子さんの靴、何を履かせていますか?
まず、前置きとして、心身統一合氣道では、爪先で立つことで爪先で地面を感じる訓練をします。(爪先まで氣が通った状態といいます)
それは、何故か。
下駄、草履と言った日本古来の履物は指で鼻緒をつかんでいますので、かかとに体重がかかっていたら脱げてしまいます。
しかし、現代は靴が主流です。
靴はいくらかかとに体重がかかっていようと脱げません。
つまり、道具の進化によって日常的に鍛えられていた爪先の感覚が鈍ってしまったのです。
歩いて前に進む時、ジャンプをする時、どこで地面を蹴りますか?実際にやってみてください。
かかとでやっていると言う人はいないでしょう。
身体は爪先から動き出すことを知っているのです。しかしながら、残念なことに現代の多くの人はかかとに体重がのり、身体に必要以上の負荷がかかる状態、そして咄嗟の時、瞬時に動くことのできない隙のある状態にあるのです。
この事に加えて、改めて気をつけるべきだと感じた出来事を以下に書きます。
ここ10年の間に子どもの靴が劇的に進化しています。そして、「走るのが速くなる靴」と言ったような事を売りにしている靴があるのはご存知かと思います。
実は先日、うちの子ども、靴のすり減り方がやけに違うんです。というご相談を受けました。
確認してみると、その子の靴は、まさに足が速くなることを売りにしている靴でした。
何故速くのなるのか。
これは、左右で造りを変えて、意識しなくても最もグラウンドのトラックでコーナリングをスムーズにできる構造にしているからなんです。
つまり、日常でつかってしまうと、常に右と左で異なったバランスで生活していることになります。
もちろん、多くのメーカーは左右同じバランスの靴も販売していますので、この点は購入の際、保護者の方は要チェックです。
左右で構造が違う靴は、靴の裏の設置面(ソール)を見ればソールパターン(靴の裏のブロックのようなもの)が違うので一目瞭然です。
特に小学生は身体の基礎ができる時です。
私個人考え方ですが、道具による能力向上はオススメできません。
バランスの良い身体の使い方は動いて汗をかいて学ぶべきです。そうすれば、必要な筋力も体力も自然と養われます。
このご相談をしてくださった保護者のかたには、左右のバランスの同じ靴に変えることをオススメさせていただきました。
この靴がかかとのすり減り方が違う要因になったいるかは定かではありませんが、事実として、その子は、動作の時、右と左で既に足のつき方にズレが生じ始めていました。
ただ、現段階では充分修正が効く年齢ですので、稽古を通して、お手伝いができればと思っています。
先程書きましたが、道具の進化によって人間の能力が低下することは往々にしてあることなのです。
ソーシャルネーットワークが盛んな時代、礼儀や言葉使い、距離感と言った目に見えないものもその一つかもしれません。
その道具が何故有効なのか、開発された理由、その正しい用途(開発者が意図した使い方)は調べることで知ることができます。
開発は素晴らしいことです。
その素晴らしいものを、どう使うか、これは私たち1人1人が注意深く確認する必要があると改めて感じた出来事でした。

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