CATEGORY:合氣道教室 つぶやき

2020年08月29日

考え方と伝え方

さて、先日、道場で稽古をしていた時のことです。

姿勢のチェックをしていたところ、ある事に氣づきました。

具体的には稽古内容になってしまうため、大まかに説明しますが、静坐(正座)の姿勢をする際、多くの人は後ろに体重がかかります。

注意事項、或いはワンポイントとして、「中心を保って、後ろに体重をかけないように」と稽古では伝えることがしばしばあります。

稽古で私とペアを組んでいた方は、その指摘をしっかりと守り、後ろに体重をかけないように座っていました。

しかし、結果として、肩には力が入り、意識は後ろに下がり、とても不自然な動きをされていました。

なるほど。これはダメだよというと、「それはダメ」が先行してしまう方がいる事に氣づかせていただきました。

その方に、動きが不自然である事を伝え、普段、一般の人もしているであろう動きを例えにして、その動きの中で、心を静めて、氣持ちはきちんと前にむけ、楽に行きましょう。と伝えたところ、スッと、とても自然で盤石な姿勢での静坐ができました。



私たちは年齢を重ねるほど、つい、これはダメを伝えたがるところがあります。

指導する立場として、ダメなことを伝えると、ダメに導く事になりかねません。

今回は、より良い形を伝えることで、そうやるのかと思っていただけたようでした。

相手をよく理解しようとすることが、第一条件にはなりますが、伝え方一つで、その結果には、天と地ほど差があります。(稽古の内容をより良い形で伝えるにあたり、という場合においてです。)

しかしながら、多少厳しいことを言うと、これは受け取る側の思考回路の影響も大きいのです。

ダメと言われたことをやらないようにする人

ダメと言われたことからどうしたら良いのかを考えて、良いものを実行しようとする人

私は元来、前者の考え方が強い人間です。しかし、様々な経験を通して、後者の考え方ができるようになったと自分で思っています。

私はダメだなどと悲観する必要はないのです。考え方、思考回路は訓練と、行動で変容します。良くも悪くも思い通りになるのです。


世の中で沢山の方と関わりあっていれば、様々な助言、指摘を受けるのは常です。或いは自らが伝えねばならない時もいつかやって来ます。

「考え方」や「伝え方」を考え、身につけておくことは大いに役立つはずです。

今回の出来事は私自身にとって、大変有意義な経験となりました。

考え方と伝え方




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Posted by 合気道 凛心館道場(心身統一合氣道会)  at 00:14 │Comments(0)合氣道教室つぶやき

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