CATEGORY:合氣道教室 つぶやき

2020年11月01日

両輪を回す

先日、心身統一合氣道の教室に通われている方から、こんな話を伺いました。

その方は最近、稽古にいらっしゃる回数が増えていたのですが、それは何故かという事を教えてくださいました。

聞いてみると、実は仕事でやらなければいけないことが以前より少し増えたそうなのです。

その最中、稽古への回数を増やしたのは、会長の著書などに「忙しい時ほど稽古へ通うとよい」と書かれていたからなのだそうです。

実践してみたところ、稽古に通う事でリフレッシュされ、生活にもきちんとしたリズムが生まれてかえって仕事がはかどっているという事でした。

そのお話を聞けて、大変嬉しく、また、実践されているということで、見習うべき姿勢であるなと感じた次第です。


忙しい時、多くの場合は優先順位をつけて、最も重要な事のみに集中します。

こういったものごとの進め方は確かに重要な事ですが、「あれもやりたいのに」や「これにばかり時間を取られる」など、氣持ちに滞りが生じるというのも事実です。

そうなると、ちょうど車の片方の車輪だけが回っているような状態になってしまい、ぐるぐると同じ場所で回り続け、いつまでも前に進まないといった事になります。

今回は仕事と合氣道が車の両輪となり、そのどちらもバランス良く回す事で上手に前にものごとが進んでいるのですねと、お話をしました。


また、その時にお話はしなかったのですが、この方は「氣を切らない」という事を日常で実践されているのだと感じました。

仕事が忙しい時、今日は頑張ったからしっかり休もう。と、何もせず過ごす事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

完全にOFFの状態にしてしまうと、その瞬間氣持ちが切れてしまいます。「氣が抜ける」と、また改めて動こうという際に非常にエネルギーを使います。

この方の場合は、仕事での疲れにまかせてただ休むのではなく、その後に稽古に向かうという事で氣持ちを前に向けられています。

「氣が抜ける」のではなく、稽古を通じて仕事から日常へ「氣持ちを切り替える」事で、氣持ちが途切れる事なく、また改めて翌日に臨む事ができているということのように感じました。


私たちの学ぶ、心身統一合氣道はただ身体を動かすだけでなく、技や体操の際の心の姿勢も大切にしていますので、なおのこと良かったのかも知れませんね。

しかし、これは、どんな方でも、またどんな運動や習慣でも実践できるセルフコントロールの手段です。

バランスが取れると全体が安定し、楽で、持続する。

どこかに偏るとバランスは崩れ、無理が生じて、維持は難しくなる。

こんな、聞けば当たり前のことを、心身統一合氣道を通して改めて強く感じることができました。

両輪を回す




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Posted by 合気道 凛心館道場(心身統一合氣道会)  at 03:58 │Comments(0)合氣道教室つぶやき

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