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2021年05月14日

礼と和

先日の稽古で、道場で稽古をしているお子さんに、

「親しき中にも礼儀あり」

という言葉を知っていますか?

という事を聞いたところ、その場にいた5人全員が知らないという事でした。

正直なところ、驚きすぎて、けっこう凹みました。
道場で何を教えてきたんだろうかと…

まぁ、良い教訓になりましたね。



礼儀は人と円滑に接する為にとても重要です。
そして、その礼儀は場所や相手によって変わります。

家族には家族に対しての礼儀があり、
友達には友達に対して、
先生には先生に対して、
お店をやっている人なら、お客様に対して、
道行く話したことのない人に対してだって、礼儀はあります。


親しき中にも礼儀ありは、どんなに親しい、親密な関係にあっても、礼儀を忘れてはいけないという教えです。

これはつまり、目に見えない間合いの話です。

いつのまにか間合いをつめすぎて、相手の様子を察知できなくなった時にこれが起こります。


孔子は、
「礼は之和を以って貴しとなす」
と言いました。

礼儀は人と人との関係を調和させるのがその意義である。
ということです。

なお、補足ですが、孔子は媚びへつらうような過ぎた礼儀や、礼儀を重んじすぎるとかえって良くないという意味の言葉も残しています。


さて、話は戻って、
これを多くの子どもたちが知らないかもしれないという可能性にあたったことは、返って良かったのかもしれません。

私は昔は自由気ままなイタズラ小僧でしたので、よく言われてただけなのでしょうか…?笑


でも、この事を知らないと、質の良い円滑な人間関係は築けないと思います。振り返ってみても、私は、この言葉を知ってて良かったことは多いです。

自分の楽しい場、大切な場、大切な人、そういった人や場所に対して礼儀を忘れると、その場や人から受け入れられない状況がいつの間にか生じてしまいます。

大切なら、どうやって大切にするかを考えなければいけないということです。


自分も、相手も気持ちよく過ごせる礼をお互いがつくすことで、和ができます。

和とは輪であり、循環するものです。
自分かあるいは相手かに気持ちの滞り(引っかかり)が起こると和が乱れます。

そういう時には、それは失礼であると、相手にきちんと伝える必要があります。

いつ、どうやって、どのあたりまで伝えるのか、
伝え方は難しいなと思いますが、
伝えないよりは伝えた方が良いでしょう。


くしくも、現在、令和の時代。礼と和ですから。


いま一度、礼儀とは何ぞと考え、自らの礼儀についても振り返る機会ができてよかったです。

礼と和





Posted by 合気道 凛心館道場(心身統一合氣道会)  at 10:06 │Comments(0)

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